卓球大会(女子)


平成28年度全日本卓球選手権大会決勝2017年1月22日
女子の部 平野美宇優勝 最年少優勝16歳9ケ月

決勝戦
石川選手−平野選手 試合ゲーム経過
6-11,10-12,11-8,9-11,11-9,6-11

決勝戦は石川佳純選手対平野美宇選手で行われた。両者は共にシェークドライブ型であるが、平野選手はこの試合ではむしろフットワークを使い前陣速攻型に近かった。平野選手はリオピックに出場できなかった悔しさをこの試合にぶつけるため、JOCエリートアカデミーでの猛烈なトレーニングで自身を磨いた。

たぶん石川選手は、今まで見たことのない内平野選手の試合スタイルであるスピードとアタックに驚嘆して最後まで対応できず,試合は2-4の敗戦で終わった。象徴的な試合は平野選手の第1ゲーム連続4ポイントの先取の戦いで、平野選手のスピードの速さに様子見の石川選手は最後までラリー戦に持っていけなかった。

@第1サーブ石川
石川のサーブを平野は早いスピートで返し、石川は乱しながら返して、平野のリターンに対して石川の返球はエンドをわずかオーバ。
A第2サーブ石川
石川のサーブのミドルを平野は早いスピードのフォアで石川の右コーナに打つ。平野の2球目攻撃
B第3サーブ平野
平野のサーブを石川返し、平野,石川と続き、石川の高いリターを平野の強いバックハンドは石川の正面をつき石川は返したがエンオーバ
C第4平野のサーブ
平野のサーブを石川は返して次に平野は早いフォアを打ち、石川のリターンはエンドオーバ。平野の3球目攻撃。
(注)N球目とはサーブを1球目とする。奇数はサービス側、偶数はレシープ側

石川選手は第3ゲーム、第5ゲームを勝ったが第6ゲームで力尽きた。卓球は選手の力が拮抗していると、第6ゲームにおいて負けている選手の奮闘を予想するものだが6-11で平野選手の圧勝に終わった。力の差が歴然とあったことになる。

石川選手は、若さの平野選手のスピートのあるに勢いをどう止めるのかが、この試合の見どころとなり、ボールコントロールのわずかなミスの修正が間に合わず失速した。次回対戦では更に磨きをかけた平野選手と石川選手との世代交代をかけた熱戦を期待した。




第21回ジャパカップ12卓球大会 平成29年3月4日
女子の部 石川佳純優勝

この卓球大会の見どころは石川佳純選手対平野美宇の再戦であったが、平野美宇は同グループ伊藤美誠に敗退した。この大会の優勝決定戦は石川佳純選手対伊藤美誠となった。伊藤美誠は全日本卓球選手権大会の平野美宇と酷似スタイルに近く、石川選手は平野選手に対するリベンジ戦に向けた万全の対戦対策は伊藤選手にも当てはまり、力強く4-2で完勝して日本NO1の地位を確保した。

この大会では若き選手の活躍が目についた。石川選手の母校四天王寺高校の現役後輩の橋本穂乃果選手は、手足の長いカットの大型選手で、試合運びは粘り強くこの大会で堂々3位に入った。カット選手は徹底した守りから相手の失敗を誘う戦いをするが、今までにないカットで積極的な攻めができる日本を代表する選手に成長してほしいものです。

(2017年3月23日)