角館の桜祭り
秋田県の角館(かくのだて)は、たたずまいから小京都とよばれ、日本さくら名所100選に選ばれている、桜の名所です。秋田市と岩手県の盛岡市は同じ緯度に位置し、直線では92km、その中心に田沢湖があります。田沢湖の下側は秋田新幹線、左側に秋田内陸鉄道(角館から鷹巣)があり、両鉄道は角館駅で交わります。
角館の町中に、田沢湖の北の山岳を源流とする桧木内川(えのきないがわ)が流れており、堤に400本の桜が植えられ、これもまた角館の桜の名所になっています。桧木内川は秋田市の方に下り、秋田新幹線沿いを流れて雄物川となり、日本海にそそいでいます。
この地は平安時代から鎌倉時代に発して、公家により統治をされており、青柳家、石黒家など10の公家の武家屋敷が現存しています。桜は京都生まれの公家や嫁が嫁いだ折、枝垂桜(しだれ桜,地方によっては、すだれ桜)を持ち植え、武家屋敷とあわせて小京都と呼ばれています。なお桧木内川の堤防のソメイヨシノの桜は、堤防完成祝と平成天皇の誕生を祝して植えられたものです。
桧木内川の堤防のさくら並木遊歩道
武家屋敷通りのさくら
(2017年4月26日掲載)