1-1数十年後国の被爆者援護支援は終了
令和5年(2023)広島市と長崎市の生存被爆者は11万人となった。平均余命は令和4年の80歳の男子は8.89歳、女子は11.74歳で、あと数十年でほぼ被爆者援護支援は終了することになる。国が援護支援を継続する事態になれば国民は反対するであろうし、もしあれば広島市の責任の予算になる。悪しき例になる,東日本大地震における東京電力の原発事故に対して、10年間として、国民は税負担で支援をしているが、いまだ原発を理由にしてかどうかわからないが、復興は終わっていないと政治家、市政、NHKなどマスコミが安易に叫んでいる。もう自力で復興をしてもらいたいものである。 平成5年の国の援護支援など参考にすると広島市原爆の被爆者数41万人、長崎市原爆の被爆者数22万人で合計64万人が被爆者数である。





1-2被爆者数の推計
被爆者の生存者には県単位で被爆者手帳を発行し、厚労省が集計し、国の被爆援護の予算を組んでいる。全国に居住している被爆死亡者の手帳は資格喪失し、被爆地広島市と長崎市にて死亡者名簿として集計されている。しかし混乱をしていた原爆投下した時点からある時期における死亡者名簿は、国籍や手帳の有無に関係なく、関係者からの通知で集計されていた。ここでは被爆者数の推定は死亡名簿者数と原爆手帳数としている。
1-3原爆投下の被爆者の話
呉ホテルで雑談程度の食事会であったが、遅くなった友人の父親が、息もせず恐怖の原爆投下の話をはじめた。呉の造船会社の技術者で広島市の路面電車に乗車していたとき、爆音と爆炎で何が起きたかわからず、外を見たら一瞬に一面が焦土化して、この世のものでない恐怖を感じ、涙を流しながら話をしていた。その後どのような行動で助かったかを尋ねることはできなかった。睡眠下で心を閉ざしても、音、熱、焼死体、焦土化した焼け跡などで覚醒し恐怖におののいた毎日を送っていると思った。
 昭和35年の頃まだ白黒TVの時代、お笑い三人組の江戸や猫八さんが、兵隊として広島で救助活動をして、被爆をした話をTVで見たことがある。県外の兵隊など沢山の人々が広島市には在住していた。
 偶然、ユーチューブで元巨人の名選手広岡達郎氏が、落合博満氏の対談で、呉での原爆の体験を語った。黒い雨がふり母屋に逃げ込み、せん光や物粒が屋根に降り、山手の自宅は燃えなかったが山の下は焼けたといっている。猫八は80歳まで全うし、広岡氏は現在90歳で今も元気でいる。 放射能は放射線を発する物質で体内に吸収されると一大事であるが、前立腺がんの治療には小線源物質を体内に入れて、その発する放射線でがん治療をしている。放射線β線は電子、γ線は電磁気でそれほど問題がないが、α線は陽子物質で体内を貫通すると放射線被害の原因になる。母屋に逃げたことが命拾いと思う。福島原発事故で外に出ないで室内で避難をさせる警報はこの意味になる。









1-4核兵器論者
核兵器でウクライナをけしかけている狂暴な人物は2008年フーチンの後を引き継ぎ、大統領になったメドベージェフである。二言目には北方領土などで原爆投下の使用を口にする危険な人物である。2012年プーチンは大統領に返り咲き、彼は頭を押さえられ、超えられない日陰の政治家になったが、核兵器の発言で、時にマスコミの注目をあびている。 フーチンもウクライナ戦争で初めて核兵器を使うぞと口にした。専制国家の共産国家の独裁者は、国体を語るだけで国体を成している国民を虫けらのように思っている。ロシア、中国、北朝鮮の独裁者は上民と下民を区別して、下民を劣悪で危険な労働をさせ、国体のために死を顧みず国民を消して、ためらもなく核兵器論者になっているから恐怖を感じる。   ロシアのウクライナとの戦争で腑に落ちないものを感じる。米国が原爆を投下した。だからロシアも原爆投下できる。東西にドイツを分割したから、日本も分割てきたと主張している。これは一体何なのかと疑問を感じた。共産国家は計画経済の政策が実証的に成立しないと悟り、自由主義の世界で、軍事大国が生きる道として国民に課す生存教育があったと。この素地は第二次大戦でおよそであるが、敗戦国日本は300万人の戦死者、ドイツはおよそ600万人、だが勝戦国ロシアは何と2000万人で、内民間人は1000万人である。この戦いに甚大な犠牲者を伴いながらやり遂げた戦争に、プーチンは国の思いを持った思う。 日本のように敗戦国は戦争者と戦争終結者が存在しないと悲惨な長い戦争になる。ロシアの終結者はロシア正教であり、プーチンにそう語るべきである。
1-5広島長崎市、原爆投下後の死亡者数
原爆というと、ムード的になり平和と原爆反対運動だけが目立つ。それよりも被害実態を直視し真に恐ろしい兵器であることを為政者を認識させることである。「表1」にあるように規模はTNT火薬相当の2万トンになるが、現在の核保有国の原爆はメガトン級の規模であり、広島長崎の100倍の以上の破壊力を持っている。こんなものを使ったらどうなるか、プーチンとメドベージェフわかっているか疑問である。 広島原爆投下は8月6日の未明から数回のダミーの爆撃飛行で住民を安心させ、8時15分に投下された。長崎市は通称5万人であったが、「仁義なき戦い」の映画のナレーションは、広島は死亡者10万人と聞いた記憶がある。東京は焼夷弾爆撃で10万人が死亡しており、東京も悲惨で、広島と同等規模と思もっている人もいる。しかし「表1」はその1.5倍を語っている。原爆投下で広島市は15万、長崎市は7万人が数日間で死亡している。メガトン級の原爆投下をされると、広島市・長崎市の住民はすべて皆消えていることになる。



1-6被爆者数 被爆者死亡数と手帳数 
「表2」の数字は全国の被爆者の死亡者数で、各県から広島市と長崎市別に通知され、原爆死没者名簿に累計され、原爆慰霊碑に納められている。原爆医療制度は昭和32年に法制化され、手帳が発行されるようになったため、昭和20年からさかのぼる被爆者の死亡数は前述したように不確かである。被爆者手帳の所持者数は被爆者で現在生存している人数。「表4」は被爆者死亡数+現在手帳所持者が全被爆者数と見なすことにする。その結果広島市の原爆の被爆者数41万人、長崎市の原爆の被爆者数22万人で合計64万人が被爆者数である。この数を超える市民を被害者とする戦争や事件は世界に類を見ないであろう思うがしかし第二次世界大戦で、ナチ・ドイツのユダヤ人殺害者数は約600万人、ロシアでは市民の死亡者数は1000万人で、人間は愚かな戦争を止めなければならない。
(2024 04 18)